後援:産経新聞社
協賛:末廣堂
短歌入選作品
選者:安田純生 佐沢邦子 香川ヒサ
天 位・・・福岡県 六月朔日 光
基地の島甘蔗刈り終えて風の道はろばるとして空へつらなる
地 位・・・神奈川県 北村 純一
山小屋の灯を消して観る今日の月虫の音色に言葉も要らぬ
人 位・・・兵庫県 米谷 茂
眠られずテントを出れば満月は君とつくりしケルンを照らす
佳 作
幼き日山の祠に手を合わせ父の手くぼの御酒をのみたり 大分県 後藤 信子
女房がモデルだろうと冷やかされる瓜実顔に作る案山子を 埼玉県 若山 巌
シジミ蝶空の青さを引き寄せる限界集落の影なき真昼 山口県 森元 輝彦
上流へ稚鮎を運ぶトラックが野茨白き岸辺出で行く 熊本県 桑田 美智代
起きるにはまだ少と早い午前四時放り出される様に目覚めぬ 広島県 峠 美恵子
満月の夜は電話をかけようと約束したね遠い遠い日 京都府 鯵本 ミツ子
街角の証明写真機カーテンの下より見ゆる磨かれし靴 大分県 岸本 恵美
梵鐘のなき鐘楼に竿二本渡し大黒大根を干す 大阪府 野々村 美南子
大傘を打つ音に合わせいや穂栄と月も微笑む住吉踊り 福井県 備後 長治
建設の機材掲げるクレーンが白き満月摘みて空へ 山口県 野村 貞江
俳句入選作品
選者:古賀しぐれ 森田純一郎 小杉伸一路
天 位・・・大阪府 髙田 佐土子
神籬の影ほの白き月見かな
地 位・・・兵庫県 岩水 ひとみ
墨磨るや硯へ月のひと雫
人 位・・・兵庫県 堀 瞳子
難波津の波の音きく月見かな
佳 作
明月や遮るものの何もなし 大阪府 和田 マサミ
月に手の触れんばかりの巫女の舞 兵庫県 小林 恕水
思ひ出のページに綴り今日の月 兵庫県 尾﨑 吾郎
高々と朗詠響く良夜かな 大阪府 髙石 泉
満月の降りてきさうな雅楽かな 大阪府 奥村 つよし
静かさや月下に映ゆる神の森 兵庫県 野間田 芳叢
健やかに今宵の月を仰ぎけり 大阪府 杉浦 美智子
月待つやふところに笙あたためて 大阪府 藤岡 滿
ゆつくりと満つる湾処の月まどか 奈良県 小島 元博
宮の松ことさら濡らす月夜かな 大阪府 古川 育栄
住吉大社では献詠作品の短歌と俳句を募集しております
【要領】献詠の作品は、お1人様ごとに短歌2首、俳句2句まで詠進可、詠題は自由ですが必ず自作によるもので未発表の作品に限ります
【書式】作品は楷書(ふりがな)で、郵便番号・住所・電話番号・氏名・(ふりがな)を明記の上、下記「献詠係」宛にご郵送ください
【宛先】558-0045
大阪市住吉区住吉2-9-89 住吉大社献詠係
【締切】新年献詠祭(短歌)11月末日
松苗神事(俳句)2月末日
観月祭(短歌・俳句)7月末日 ※消印有効
【選考】住吉大社委嘱の選者により入選作品を厳正に選考いたします
【表彰】入選作品 天・地・人位(各1名)、佳作(10名) 計13名
選考後に通知、祭典に招待の上、当日に神前奉納の後に賞状を各贈呈
【注意】神前にふさわしくない内容、詠進要領によらない投稿は判読不能の作品や、選考の対象から除外することがあります
住吉大社献詠係