昔話で有名な『一寸法師』は住吉様の申し子だったのです。
室町時代後期から江戸時代初期にかけて成立したといわれている物語集『御伽草子』に出てくるお話です。
子供に恵まれない老夫婦が、住吉の神様にお願いをし、やっと子供が授かりました。しかし、その子は1寸(約3cm)しかなく一寸法師と名付けられました。
やがて一寸法師は志を立て、お椀の船に乗り、腰には針の剣を差し、お箸をオール代わりにして住吉の浦より京へ上ります。
最後は見事、立身出世を果たし「住吉の御誓ひに末繁昌に栄たまふ。よのめでたきためし、これに過ぎたる事はあらじとぞ申し侍りける。」と物語は締めくくられます。
この信仰は、子宝の神、安産の神、立身出世の神として現在も広く崇敬を集めております。