種貸社(たねかし しゃ)

  • 祭神:倉稲魂命(うがのみたまのみこと)

元種を授ける神様

資金調達・子宝・知恵を授ける神として信仰されます。古く『延喜式』の神名帳に「多米神社」と記載され、歴史のある古社です。元は稲種を授かって豊穣を祈る信仰であったものが、時代とともに商売の元手、元本、また子宝祈願の信仰に発展しました。住吉大社の「初辰まいり」では1番目にお参りする神社です。

初辰まいりでは「願いの種」を授かります。また、ご祈祷した「お種銭(おたねせん)」を授かり、これを商売などの元手に加えて、資本充実の祈願をします。子宝祈願で奉納された「種貸人形(たねかしにんぎょう)」が並んでいます。

例年3月17日の祈年祭(住吉大社の大祭)に先立ち、種貸社では五穀の種をお祓いして農業関係者にお分かちする「神種頒賜祭(かんざねはんしさい)」という神事が行われています。